パックご飯増産へ サトウ食品、売上高4%増見込む

2018/7/10 0:30
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サトウ食品工業は全国農業協同組合連合会(JA全農)との資本業務提携でパックご飯の増産体制を整える。不足が続く国産の業務用米を安定調達し、トップシェアを誇るパックご飯の市場を一段と開拓する。佐藤元社長は2019年4月期の包装米飯の売上高を前期比4%増と見込む。

業務用米を安定調達する(新潟県聖籠町の東港工場)

JA全農はサトウ食品向けにパックご飯「サトウのごはん」に使うコメを積極的に確保・提供する。提携にはJA全農とサトウ食品が持つ販売拠点や物流拠点の活用も盛り込んだ。具体策は両者で詰める。

サトウ食品が同社初の資本業務提携を結んだ背景には、包装米飯に使う業務用米の価格高騰がある。業務用米は家庭用米よりも価格が安く、生産をためらう農家が多い。業務用米の生産量は食品メーカーや外食企業の需要を十分に満たせない状況が続いている。

供給不足を映して「パックご飯に使う国産米の仕入れ価格は前年より10~15%高い」(佐藤浩一常務)。単身世帯や少人数世帯の増加でパックご飯の販売が伸びるなか、原料の安定調達が課題だった。佐藤社長は「仕入れ価格や量、産地などについてJA全農と話し合いができるようになる」と期待感を示した。

今回の提携でサトウ食品は原料調達のボトルネックが解消し、増産に向けた体制が整う。既存の工場は「フル生産の状況が続いている」(佐藤社長)。同社は19年春に新潟県聖籠町に包装米飯の新工場を稼働する予定。包装米飯の生産能力を日産103万食と、現在より約2割増やす計画だ。

同社のパックご飯の19年4月期の売上高は約203億円を見込む。21年4月期までに200億円としていたパックご飯の売上高目標を前倒しで達成する見通しだ。国産米の安定調達にメドをつけ、国内市場の開拓に一段とアクセルを踏む。

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