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時差ビズ列車が続々 「すいていて快適」

東京都は9日、通勤ラッシュの混雑緩和を目指し官民で時差出勤を試行する「時差Biz(ビズ)」を始めた。今年は実施期間を約1カ月と2週間延長。社員の出勤時間をずらしたり在宅勤務を導入したりする参加企業も700社超に倍増する見込みだ。鉄道会社は臨時列車を早朝のほか夜も運行したり、ポイント付与を拡大したりするなど取り組みが広がる。東京五輪の混雑緩和策も兼ねる時差ビズは定着するか。

東急電鉄の臨時列車「時差Bizライナー」には乗客の列ができた(9日、神奈川県大和市の中央林間駅)

午前6時1分。東京急行電鉄・田園都市線の中央林間駅から臨時列車「時差Bizライナー」が出発した。渋谷までの停車駅は長津田、あざみ野、溝の口の3駅のみで、所要時間は準急より9分早い。中央林間駅から乗った会社員の男性(50)は「普段は7時ごろ乗るが、今日は1時間早く来た。夏は涼しいうちに出勤したいから」と話す。

昨年の時差Bizライナーは渋谷駅到着時点で乗車率は100%程度。ピーク時の184%を大幅に下回り、1日約1500人が利用した。

東急は今年、東横線でも「時差Biz特急」を運行する。元町・中華街を午前6時14分に出発、渋谷まで40分弱で結ぶ。自由が丘駅から乗った会社員の男性(50)は渋谷駅で下車した後「座れなかったが、すいていて快適。いつもより早く着いた」と笑顔で話した。

早朝の臨時列車は東京メトロも運行する。日比谷線は「時差Bizトレイン」が午前6時台に北千住駅を出発。東西線も中野方面行きと西船橋方面行きの「時差Bizトレイン」を1本ずつ走らせる。副都心線は和光市駅を午前5時52分に出る臨時列車を運行する。

小池百合子知事の時差ビズ視察に同行した東京メトロの山村明義社長は「時差ビズの(乗客)分散効果は大いに期待できる。しっかり実行していきたい」と強調した。

東京メトロ・銀座線の京橋駅では、時差ビズに参加するサントリー食品インターナショナルが早朝からの通勤客にゼリー飲料を配布。小池知事も視察に訪れて激励した。

時差ビズによる快適な通勤ニーズの広がりで、普段も通勤時間の列車を増やす動きが出ている。京王電鉄は特急や準特急の早朝運行を拡大。2月からは夜間の座席指定列車も導入した。新宿を出発して八王子や橋本に向かう「京王ライナー」を運行。夜も座って帰りたいという要望に応える。

今年度の時差ビズは冬も実施し、1000社の参加を目指す。視察終了後、小池知事は「2年後は五輪。交通をいろんな形で試行して大会のスムーズな運営を図りたい」と強調した。

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