2019年9月24日(火)

弘前大、ハウス食品・アツギと相次ぎ共同研究講座

2018/7/9 22:00
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弘前大学は大学院医学研究科にハウス食品グループ本社、ストッキング大手のアツギと、それぞれ共同研究講座を開設した。弘前大が蓄積した膨大な健康診断データなどを活用し、ハウス食品は加齢に伴う食習慣の変化による健康への影響の解明、アツギは健康的にやせるための衣料品開発を目指す。

アツギ子会社のアツギ東北むつ事業所(青森県むつ市)。ここで弘前大との共同研究から生まれる開発製品を生産する

ハウスとの共同研究講座「食と健康 科学講座」は、現役で働いていた人が退職して生活パターンが変わる際に食習慣も変化することに着目した。

弘前大COI(センター・オブ・イノベーション)が14年間蓄積した、職業や経済力などの社会環境的データも入った健康ビッグデータを追跡。健康状態の変化と食事内容の変化の相関から、後期高齢者向けの健康維持・増進に向けた食習慣の改善策を研究する。

研究体制は弘前大がCOI統括の中路重之特任教授、社会医学講座の井原一成教授ら3人でハウスは研究者を1人常駐させる。そのなかでハウスは改善に資する食品、サプリメントなどの開発を目指し、共同研究が区切りを迎える2021年春までにめどを付けたい考え。

アツギとの共同研究講座「健康と美 医科学講座」はこれまでなかった衣料の分野から健康にアプローチする試みだ。アツギは5月に発表した2018年度からの中期経営計画に「女性の美と快適に『健康』をプラス」を盛り込んでおり、共同研究を基に「健康につながる独自商品の開発を進める」(工藤洋志社長)という。ハウスと同様に2021年春までには新製品のめどを付けたい考え。

たとえばエコノミークラス症候群などを予防できるストッキングなどの開発を同大医学部保健学科の協力も得ながら検討する。またアツギは共同研究を基に、男性用のインナーウエアに本格参入する。研究体制は弘前大は中路特任教授をはじめ3人、アツギは研究者を1人常駐させる。

「腹部の脂肪は減りやすい」(中路重之特任教授)ことに着目し、体形が変わったことを実感できる男性用・女性用補整下着の開発などに取り組む。新製品は子会社のアツギ東北むつ事業所(青森県むつ市)の工場で生産する。

佐藤敬学長は「健康増進の研究は(運動を別にすると)口から入るものが中心だった。アツギとの共同研究はユニークな試みで、COIに新たな力が加わった」と強調した。

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