2018年11月21日(水)

グーグル、最大100ペタFLOPSのAI専用スパコン提供へ

AI
BP速報
2018/7/9 18:00
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日経クロステック

グーグル日本法人は2018年7月6日、ディープラーニング(深層学習)向けコンピューティングサービスの新版「TPU(Tensor Processing Units) v2 Pod」を2018年内にも提供すると発表した。

説明会で登壇したグーグル日本法人の佐藤一憲デベロッパーアドボケイト

説明会で登壇したグーグル日本法人の佐藤一憲デベロッパーアドボケイト

TPU Podは、ディープラーニングの処理に特化した独自開発のプロセッサーを多数搭載したスーパーコンピューターだ。ディープラーニングの主な処理になる行列演算を高速化する工夫をプロセッサーに盛り込むなどして、最大で100ペタ(10京)FLOPS(1秒当たり浮動小数点演算回数)の処理性能が出せるという。従来の汎用スーパーコンピューターと仕組みが違うため一概に比較はできないが、数字上は理化学研究所などが運用するスーパーコンピューター「京」のピーク性能である約10ペタFLOPSを上回る。

グーグルはこのTPU PodをパブリッククラウドであるGoogle Cloud Platformのなかで提供していく。「これまでは大企業しか持つことができなかった人工知能(AI)向けのスーパーコンピューターを誰でも使えるようになる」。説明会に登壇したグーグル日本法人でGoogle Cloudを担当する佐藤一憲デベロッパーアドボケイトはこう指摘する。

グーグルはディープラーニングを活用していくと大規模コンピューターが必要になるとの見通しから2013年、専用プロセッサーの開発に着手。2016年にディープラーニングのモデルを使って予測する処理専用の「TPU v1」を完成させて社内利用を始めた。2017年にはモデルを作成する学習の処理もできるよう機能拡張した「TPU v2」を開発。2018年5月に従来の空冷式から水冷式に切り替えて、プロセッサーユニットを小型化した「TPU 3.0」を発表した。

並行して2017年5月から、TPUによるコンピューティングサービス「Cloud TPU」の提供を始めた。TPU Podでは、TPUを64個、独自開発の高速ネットワークで接続してスーパーコンピューターに仕上げた。グーグルの佐藤氏は「TPU Podなどの登場で今後は、どんなビジネスのどのデータに、ディープラーニングを適用していくのかという、活用アイデアがカギになっていきそうだ」と今後の見通しを語る。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 西村崇)

[日経 xTECH 2018年7月6日掲載]

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