無事祈り、捜索見守る 12人不明の広島・熊野町

2018/7/9 10:26 (2018/7/9 11:03更新)
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がれきと土砂にまみれたままの家々や横転した車。土砂崩れで12人の安否が不明となり、うち1人とみられる遺体が見つかった広島県熊野町川角5の現場では、発生から4日目となった9日も自衛隊や消防による捜索活動が続けられた。いまだ家族や大切な人の安否が不明の住民らが祈るような表情で見守った。

土砂崩れで住宅が倒壊した広島県熊野町の現場(9日午前)=共同

山肌をえぐった土石流が、ほぼ一直線に一戸建てが並ぶ住宅地に流れ込んだのは6日夜。住民ら12人の行方が分からなくなり、7日に1人の死亡が確認された。数日間降り続いた雨はやみ、道路を覆っていた土砂はほぼ撤去されたが、坂や家々の合間からは山からの水が流れ続けている。複数の車が横転し、泥まみれのアルバムや調味料が転がったままになっていた。

付近には「みんなでサッカーしような」「いつまでもまっとくけんな」とのメッセージを添えた花束も。

一角では電柱が倒れ、住宅から火の手が上がり、少なくとも1棟が全焼。自宅の1階が土砂で埋まった40代の主婦は6日夜、車で避難しようとした住民が道路をふさいだ電柱で立ち往生し、そのまま土砂に流されたのを目撃したという。

広島地方気象台によると、9日の広島市の予想最高気温は31度で、熱中症や脱水症状の危険性が高まる。安否不明者の発見に向け、自衛隊や消防などが数百人態勢で懸命の捜索に当たっているが、大量の土砂や流木で作業は難航した。〔共同〕

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