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ネイマールよ 自らのあり方を見つめ直そう
サッカージャーナリスト 沢田啓明

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2018/7/9 6:30
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ゴール前に立ちはだかるベルギーの高くて厚い壁に跳ね返された=沢井慎也撮影

ゴール前に立ちはだかるベルギーの高くて厚い壁に跳ね返された=沢井慎也撮影

サッカーのワールドカップ(W杯)準々決勝ベルギー戦で、ブラジルは攻めても攻めてもゴール前に立ちはだかる“赤い悪魔"たちの高くて厚い壁に跳ね返された。シュート数がブラジル26、ベルギー8という数字が示す通り、試合内容では優勢だったが、ゴールが遠かった。過去20回のW杯で5回優勝し、4強以上の成績を残したのが計11回を数えるブラジルにとって、準々決勝敗退は最悪の成績に等しい。

個人的には、このチームは優勝するだけの力があると考えていた。W杯南米予選を圧倒的な強さで突破し、その後の欧州遠征でドイツ、クロアチア、ロシアなどを倒した。大会直前の準備も順調だった。2月末の試合で右足首を骨折し、手術を経てリハビリを続けていたエース・ネイマール(パリ・サンジェルマン)の体調が心配されたが、結果的にチームの全試合でフル出場した。

1次リーグでは初戦で堅守スイスと引き分け、コスタリカには苦しんだが追加タイムのコウチーニョ(バルセロナ)とネイマールの得点で勝ち切った。そして、セルビア戦では伸び伸びとプレーして快勝。決勝トーナメント1回戦でもメキシコに力の差をみせつけ、勢いに乗ったようにみえた。

敗因、技術面ではなく精神面に

ベルギー戦ではアンカーのカゼミロ(レアル・マドリード)が累積警告のため欠場し、フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティー)が先発。2014年大会の“生き残り"の一人だが、前半、CKから彼のオウンゴールで先制を許し、さらに自分たちのCKから驚異的なスピードのカウンターを浴び、デブルイネ(同)にミドルシュートをたたき込まれた。空中戦とカウンターで失点というのは決勝トーナメント1回戦で日本がやられたのと同じパターン。終盤、1点を返したが及ばなかった。

代表が敗れファンは落胆しているが、監督への批判はほとんど聞こえてこない=AP

代表が敗れファンは落胆しているが、監督への批判はほとんど聞こえてこない=AP

ただ、この試合の最大の敗因は後半、多くの決定機をつくりながらネイマール、コウチーニョ、レナトアウグスト(北京国安)らが決め切れなかったことだろう。その理由は、技術面ではなく精神面にあったと考えている。

コスタリカ戦の後半もそうだったが、ネイマールがパスやシュートのミスを連発し、彼がいら立ちをあらわにしたことが他の選手にも伝染してミスの連鎖を引き起こしていた。前回大会の準決勝でドイツに歴史的大敗を喫し、4年をかけてそのショックから立ち直ろうとしてきたが、選手たちはあのトラウマを払拭できていなかったのかもしれない。

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