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勝負を分けたフランスの細部へのこだわり
至言直言 水沼貴史

2018/7/7 19:00
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前半、攻め込むフランスのグリーズマン=三村幸作撮影

前半、攻め込むフランスのグリーズマン=三村幸作撮影

派手な試合ではなかった。フランス、ウルグアイともに主軸が1枚欠けたことで、攻めの迫力は減じた。それでも互いのスタイルを出し合う、質の高い好勝負だった。

欠場がより痛かったのは、ウルグアイのカバニの方。代役のストゥアニの力は一段落ちる。しかも、フランスの両CB、バラン、ウンティティとは同じスペインリーグでプレー。特徴を知られていることも痛かった。

2トップの一角が何もできなければ、頼りはスアレスだけ。しかし、大黒柱へのボールの供給路もフランスに断たれた。トップ下のベンタンクールのスルーパス、サイド攻撃……。カウンターに入りたくても、すぐに前に蓋をされる。

フランスのエース、エムバペも目に見える大仕事はしていない。スペースのある場所でボールをもらえず、武器のスピードは不発。出場停止のマチュイディの代わりに左MFに入ったトリソもバランス型で、急所へのパスは出せない。

少ないチャンスを探り合う中で勝負を分けたのは、細部へのこだわりだった。フランスの先制点。グリーズマンはFKを蹴るそぶりをして、一旦ストップ。再び動き出すと、バランの頭にドンピシャで合わせた。

グリーズマンにとってゴディン、ヒメネスという相手の両CBは、アトレチコ・マドリードの僚友。癖を熟知しているのに、さらに情報収集の一手間を惜しまなかった。11分のFKでも同じようなフェイント。相手がどう動くのかを見て、次のキックに生かした。

フランス先制の直後、ウルグアイもFKを迎えている。カセレスのヘッドはいいコースだったが、GKロリスの技術が少しだけ上回った。同点にしていれば、若いフランスを慌てさせられたかもしれないが……。

1点を守り切るプランが崩れたウルグアイは、徐々にチャンスをつくることも難しくなった。終盤はクロスを連発したが、ヌゾンジを投入してさらに高さを増したフランスにはね返された。

今のフランスは守備が堅いうえ、タレントがそろう。左からのミドルシュートがGKを襲ったグリーズマンの2点目。体をやや寝かす、力の出にくい蹴り方のうえ、足の振りも小さかった。それでもあのボールスピード。小柄だがお尻が大きく、キックに必要なパワーを備えている。

この場面、グリーズマンの前にはスペースがあった。右サイドにいるエムバペに、ウルグアイの選手が微妙に引き付けられたからだ。目立たないところで間接的に点に絡む。シュートすら打てなかったスアレスと違い、こちらのエースは一つ、仕事を果たしていた。(サッカー解説者)

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