2018年7月22日(日)

福岡で冠水続き30人孤立 なお県内87万人に避難指示

西日本豪雨
九州・沖縄
社会
2018/7/7 10:38
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 気象庁は7日午前8時すぎ、6日に8府県に出した大雨特別警報のうち、福岡、佐賀、長崎の九州3県について解除した。ただ九州北部は7日も局地的に猛烈な雨が降る可能性があるとして、引き続き土砂災害に警戒を呼び掛けた。

冠水した国道を歩く人たち(7日午前、福岡県久留米市)

冠水した国道を歩く人たち(7日午前、福岡県久留米市)

 消防によると7日午前4時すぎ、福岡県久留米市新合川の映画館「T・ジョイ久留米」から「周辺が水没して客ら約30人が足止めされている」と通報があった。消防がボートを使った救助活動を続けている。けが人はいないもよう。

 付近の国道210号は冠水し、一部が通行止めに。道路沿いのパチンコ店でも帰宅できなくなった客数十人が一夜を明かしたという。市内に住む20代男性2人は6日深夜からパチンコ店で過ごし、7日午前10時ごろ、膝上まで水に漬かりながら道路を渡った。「1時間くらいで一気に周りが水没した。救助も見込めず自力で帰ることにした」と疲れた様子で話した。

 久留米市の合川校区コミュニティセンター職員、直塚道子さん(57)は「夜中はずっとサイレンが聞こえて不安だった。被害は見当もつかない」と肩を落とした。

 店内に浸水したイオン小郡ショッピングセンター(福岡県小郡市)では駐車場の車両が数十台水没。水は7日朝には引いたが、流れ着いた土砂やごみが散乱し、朝から職員が片付けに集まった。

 同市の男性会社員(42)は6日午後に買い物に来たが、車で帰れなくなり徒歩で帰宅。駐車場に止めっぱなしになっていた車の泥を7日早朝からかき出した。「こんな水害は初めて。予想もできなかった」と話した。

新幹線の運休を知らせる博多駅の掲示板(7日朝、福岡市博多区)

新幹線の運休を知らせる博多駅の掲示板(7日朝、福岡市博多区)

 福岡県によると7日午前6時時点で、北九州市や久留米市、飯塚市を中心に県内で38万3千世帯、87万8千人に依然避難指示が出ている。家屋は全半壊や浸水を含めて209件が被害を受けた。崖崩れなどの土砂災害は304件に上った。

 交通の乱れも続いた。7日も山陽新幹線がほぼ全面的に運休し、JR博多駅では問い合わせる利用客らで朝から混雑した。20代の女性客は「新幹線は動いているかと思ったけど、小倉まで行くのも2時間に1本と言われた」と話した。

 6日に広島から福岡に遊びに来たという女性3人のグループは「日帰り予定だったが帰れなくなり急きょ1泊した。ホテルがどこもいっぱいで、空室を見つけるのが大変だった」と疲れた様子。運休を知らせる掲示板の前で途方に暮れていた。

 土砂崩れで2人が不明になっている北九州市では、大雨の爪痕に驚く市民も。小倉北区で独り住まいの70代女性は「家の目の前の川があふれて、橋の上を流れていた。50年住んでいるけどあんなことは初めて」とぼうぜん。水が引いた自宅前は「泥が残ってにおいもする。こんなに毎年のように豪雨が降るなんて。昔はこんなことなかったのに」とうんざりした様子だった。

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