今川義元再評価の動き 来年生誕500年、静岡

2018/7/7 9:14
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「海道一の弓取り」と称され、静岡の礎を築いた戦国大名、今川義元。幼少期の徳川家康を人質に取り、桶狭間の戦いで織田信長に敗れたネガティブなイメージで語られることも多いが、来年に開催予定の生誕500年祭に向け、地元で業績の再評価が進んでいる。

臨済寺所蔵の今川義元木像(静岡市)=共同

義元の命日にあたる5月19日、今川家の菩提寺、臨済寺(静岡市葵区)で、義元の霊をまつる「今川神廟」の完成を祝う「落慶法要」(落成式)が営まれた。同寺は普段、非公開だが、500年祭のプレイベントとして、翌20日から計8日間、一般公開され、僧侶らが駿府(現在の静岡市)の国力を高めた義元の功績を解説、座禅体験も行われ、計約500人が参加した。

静岡市の公務員、初田秀樹さん(54)は「義元が静岡で重要な役割を担っていたと知ることができて良かった」と満足そうだった。

昨年7月には、地元の商工会議所を中心に「今川義元公生誕500年祭推進委員会」が発足。同委メンバーで、静岡市の外郭団体「するが企画観光局」の石上敬さん(50)は「交通網の整備や金山の開発などで流通、経済の円滑化を進めた義元の領国経営は、戦国大名の先駆けと呼べるものだ」と話す。

同委は、今川氏にちなんだイベント情報などを集めた「今川新聞」を作成して観光案内所などで無料配布しているほか、静岡市や静岡大と、臨済寺に眠る今川氏関係の古文書の調査も実施。新発見に期待もかかる。

500年祭の詳細は未定だが、5月の大型連休に合わせ、静岡市中心部にある駿府城公園でイベントを行い、命日の同19日には再び臨済寺を一般公開する予定だ。「今年の公開で良い手応えを得た。来年の本番に生かしたい」と石上さん。JR各社や旅行会社とも協力し、全国からの誘客を狙っている。〔共同〕

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