さいたま市、20年国際芸術祭の開催計画
さいたま市は2020年春に開く「さいたま国際芸術祭」の開催計画をまとめた。20年東京五輪・パラリンピックの関連文化プログラムに申請する予定。最先端の現代芸術を展示するだけでなく、市民が参加できる芸術祭とする方針だ。

同市は16年、国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」を開いた。多額の事業費や地域への波及効果を疑問視する声が市議会などで相次いだことを踏まえて、3年に1回の開催方針を転換。海外からの来場者も期待できる東京五輪前に行うことにした。
さいたま国際芸術祭の会期は20年3月14日~5月17日の65日間。大宮がメーンエリアで、大宮盆栽美術館や鉄道博物館などを会場とする。彩の国さいたま芸術劇場など、大宮以外でも連携プロジェクトを実施する。
ディレクターは企画提案方式による公募に基づき、若手映画監督の遠山昇司氏に決定。開催テーマは「花/Flower」とした。国際的に活躍する芸術家や若手作家の作品を展示する「アートプロジェクト」に加え、文化芸術活動に取り組んできた市民や子供、若者に参加してもらう「市民プロジェクト」に力を入れる。