2018年11月16日(金)

H&M、銀座店を16日閉店 手狭・賃料重荷に

2018/7/6 12:50
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スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)は日本進出の1号店だった銀座店(東京・中央)を16日に閉店する。2008年の出店から今年で10年を迎えたが、家賃や販売面など採算性の面から閉店を決めた。小型店のため全商品を展示できない面も考慮し、契約満了をもって退店する。銀座での再出店も検討するが、当面は地方を中心に店舗網を広げネット販売も強化する方針だ。

H&M銀座店(東京都中央区)

銀座店は08年9月13日にオープンした。地下1階、地上3階の4フロアで構成し、開店時には若者を中心に数千人が列を成した。米フォーエバー21などとともに、日本における欧米発のファストファッション人気に火を付けた。

ただ、銀座店の店舗面積は約1000平方メートルと、足元で開業する新店舗の平均面積(1500平方メートル以上)より狭い。キッズ向け商品を置けないなどブランドの世界観を伝えきれない面が課題だった。銀座地区の家賃の高さも重荷となっていた。

10年前と比べ銀座周辺の商業環境も変わった。ユニクロやGU(ジーユー)などライバル店が相次ぎ出店。17年にはギンザシックスが開業した。H&Mの銀座店は銀座7丁目に位置するが中心部の4丁目からはやや距離がある。人の流れの変化も閉店を決める要因となったようだ。

H&Mは現在、日本で約80店舗を運営する。足元では山口県や宮崎県など地方のショッピングセンター(SC)に積極出店しており、「東京五輪が開催される20年までには100店を達成したい」(日本法人のルーカス・セイファート社長)としている。東京や大阪など大都市への出店も積極的に検討する。

H&Mの日本での売上高は17年11月期で48億スウェーデンクローナ(約600億円)。前の期比5%増だが、以前のような伸びはみられない。消費者の多様性もあり、国内のアパレル市場の競争は激しさを増している。出店面の見直しを進めつつネット販売にも力を入れ、生き残りを図る。

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