2018年7月18日(水)

大阪府内初の大深度地下、来年度にも着手
寝屋川の洪水対策事業

関西
2018/7/6 6:00
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 40メートルより深い「大深度地下」を利用する大阪府内で初となる工事が2019年度にも始まる。大阪府が寝屋川の洪水を防ぐため、大雨を地下に流すトンネルを建設する事業だ。当初は大阪市が建設する市道の地下を通す計画だったが、道路整備のメドが立たないため、土地所有者の補償が原則要らない大深度地下を活用する。

 府は「寝屋川北部地下河川事業」(14.3キロ)に関する大深度地下利用の認可を2月末に国交省に申請済みだ。未着工区間である大阪市都島区の大川(旧淀川)と鶴見緑地間の4.6キロのうち計2.2キロが対象。18年度中の認可を見込んでいる。最も深い場所で地下70メートルを利用する。

 同地下河川事業は鶴見緑地から寝屋川市までの6.6キロは完成済みで、鶴見緑地から門真市までの3.1キロは着手済み。同事業を含む寝屋川流域総合治水対策の事業費は12年時点の8654億円から、大深度地下にすることで151億円増える。消費増税もあり、トータルでは223億円増の8877億円を見込む。

 大深度地下利用はJR東海もリニア新幹線工事に伴う東京都などの工事の認可を申請済みだが、寝屋川北部地下河川事業の方が工事規模が小さいため、全国3例目となりそうだ。

 ▼大深度地下 土地の所有権は地下にも及ぶため、地下トンネルなどを建設するには用地買収が必要だったが、2000年に大深度地下使用法が成立。原則40メートル、建築物の基礎が深く設置されている場合はそれよりも深い地下なら用地買収なしでも建設が可能になった。07年に認可された神戸市の送水管工事が全国第1弾で、2例目が14年認可の東京外郭環状道路。

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