2019年4月25日(木)

がん早期発見 生物が活躍 線虫や犬、尿の臭いで判別

2018/7/5 18:30
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生物の嗅覚を借りてがんを早期発見する試みが活発になってきた。日立製作所は植物などに寄生する「線虫」を使って患者の尿成分からがんを見つける技術を開発し、2020年に実用化する。山形県金山町では犬に尿の臭いをかがせて異常を感知させる実証試験が進む。普段の暮らしの中で手軽に検査できる手法として普及が期待される。

日立はこのほど、線虫によるがん検査用の自動解析装置を発表した。17年からHIROTSUバイオサイエンス(東京・港)と共同研究を進めており、処理時間を従来の5分の1に短縮。1日100検体を超す解析が可能になった。

線虫は臭いを感じるセンサーである嗅覚受容体を人の3.4倍、犬の1.5倍持つ。微妙な臭いをかぎ分け、がん患者の尿に集まる性質を利用する。患者負担が少なく早期がんでも約90%の確率で発見できるという。コストは1回8000円ほどに抑えられる見込みだ。

山形県金山町は日本医科大学と連携し、住民向けに「がん探知犬」によるがん検診を17年に導入した。犬も訓練するとがん患者の尿を判別することができるといい、3年かけて効果を検証する。

がんは早く見つけられれば治療の選択肢が広がり、治癒の可能性も高まる。東レが20年をメドに1滴の血液からがんを見つける検査薬の発売を計画するなど、生物以外にも手軽に、頻繁に受けられる検査手法の開発が広がっている。

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