2018年9月22日(土)

一審の裁判員への説明「不十分」と高裁 判決を破棄
飲酒運転の危険運転致死罪適用巡り

九州・沖縄
2018/7/5 9:02
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 熊本県で昨年6月、飲酒運転で死亡事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪で起訴された末広裕央被告(40)の控訴審判決が5日までに福岡高裁であった。山口雅高裁判長は、危険運転ではなく過失運転致死を適用し懲役5年6月とした一審の裁判員裁判判決を破棄し、危険運転致死に当たるとして懲役7年を言い渡した。

 一審・熊本地裁の裁判員裁判判決は「飲酒により状況認識能力が低下していたが、減速して右折するなどし、殊更危険な態様の運転ではなかった」と判断した。

 これに対し山口裁判長は「一審では検察官が危険運転致死罪の適用条件で重点を置くべきポイントを示さなかった」と指摘。それに基づいて裁判所が作った裁判員向けの資料も説明不足で、結果的に裁判員が法律を正しく理解できず、誤った判決につながったとの見方を示した。

 その上で「飲酒の影響で正常な運転が困難だったことに疑いを挟む余地はない」として、危険運転致死罪の適用が妥当と判断。一審を破棄し、より重い量刑を選択した。

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