韓国アシアナ、「機内食」で炎上 会長謝罪

2018/7/4 20:30
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【ソウル=鈴木壮太郎】国際線の一部の便で機内食を提供できないトラブルを起こした韓国アシアナ航空が世論の批判にさらされている。機内食を提供するケータリング会社に不公正な取引を強いていたとの疑いが報じられたためだ。錦湖アシアナグループの朴三求(パク・サムグ)会長は4日に緊急記者会見を開き、謝罪した。

「すべては私の不徳の致すところだ」。朴会長は経営責任を認めた。韓国の財閥トップが記者会見に臨むのは異例だ。発端は1日、機内食の配送が間に合わず53便が遅延したこと。4日間で日本路線や中国路線など131便の機内食提供が滞った。

同社は7月にケータリング会社を独ルフトハンザ系から中国の海南航空系に切り替えることを決めていた。しかし、新しい取引先の工場が3月に火災に遭い、供給不能になった。別の中小企業と契約して対応したが、供給実績は1日3000食にとどまり、アシアナが必要な同3万食に届かなかった。大韓航空など同業に支援を求めたが「協力は得られなかった」(朴会長)という。

中小企業から機内食の包装を請け負った会社の社長が2日、自宅で死亡しているのが見つかった。遅延を苦にしての自殺とみられる。韓国メディアはアシアナが中小企業に「納品が30分遅れれば、買い取り価格を半分にする」など厳しい条件を強いたと報じた。アシアナ側は「契約は世界標準で、免責条項もつけた」と反論するが、「下請けいじめ」の印象が広がった。

韓国では革新系の文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足後、財閥と創業者一族への風当たりが強まっている。朴会長の娘が1日付でグループ企業の常務に就任したことも国民感情を逆なでした。韓国ではオーナー一家の不祥事で大韓航空が厳しい批判にさらされているが、アシアナにも飛び火した格好だ。

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