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障害者をチョコ職人に 豊橋のブランド、全国へ

愛知県豊橋市に本店があるチョコレートブランド「久遠チョコレート」が全国に店舗を広げている。働くのは主に障害者で、中には本格的にショコラティエ(チョコ職人)を目指す人も。運営法人代表理事の夏目浩次さん(41)は「目指すのは障害者が何十年も働ける場所。手間暇かけた手作りのチョコを楽しんで」と話す。

ブランドを立ち上げたのは、同市で障害者を雇用しパン屋などを経営していた4年前。もっと賃金を上げたいと考え、パンと違って作り置きができるチョコに着目した。「飲食店のように提供までに速さを求められず、働く人のペースで作業できる」と夏目さん。有名ホテルの商品を手掛けるショコラティエの野口和男氏に学んだ。

直営の店舗や製造拠点は現在、東京都や横浜市など6カ所にある。フランチャイズは京都市の1号店を皮切りに、障害福祉サービスの事業所などが次々と手を挙げ20カ所を超えた。年間売り上げは計約4億円に達し、働く障害者約180人は、それぞれの適性に合わせチョコ製造のほかシール貼りや包装などを担う。

本店はJR豊橋駅近くの商店街にある。ガラス張りのキッチンでは、店員が温度計を見ながらチョコを溶かしたり、切り分けたりしている様子が通りからも見える。

店内に並ぶ約150種のうち1番人気は、口の中でほろっと崩れてとろける食感が特徴のテリーヌだ。長崎のカステラ、豊橋の「次郎柿」など各地の食材を混ぜ込み、バリエーションは多彩。カカオは約30カ国から取り寄せ、余分な油は加えず素材の味を際立たせた。

「毎日が充実して、体調も良くなった」。接客担当の高瀬春奈さん(33)は1日8時間、週5日働く。夏目さんは「障害者だけでなく、引きこもりや多様な人が働く場をつくりたい」と意気込んだ。〔共同〕

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