イシグロさんに名誉称号 長崎県と市、ロンドンで授与式

2018/7/3 21:30 (2018/7/3 21:44更新)
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【ロンドン=共同】長崎県と長崎市は3日、昨年12月にノーベル文学賞を受賞した同市出身の英国人作家カズオ・イシグロさんに対する名誉県民、名誉市民称号の授与式をロンドンで開いた。イシグロさんは生まれ故郷であり、平和を希求する長崎からの名誉について「心温まる特別なもの。(私の心は)長崎を離れたことはないし、今後も離れない」と感慨深い様子で語った。

3日、ロンドンで長崎県の名誉県民称号を授与され賞状を手にするカズオ・イシグロさん。左は妻のローナさん=共同

3日、ロンドンで長崎県の名誉県民称号を授与され賞状を手にするカズオ・イシグロさん。左は妻のローナさん=共同

式典では、訪英中の中村法道長崎県知事や田上富久長崎市長が顕彰状や記念品を手渡した。中村知事は「故郷を共有できることを誇りに思う」とあいさつ。田上市長は「8月9日の平和を祈る式典に参列していただけるとうれしい」と長崎への訪問を呼び掛けた。

イシグロさんは式典後の記者会見で「(当面は多くの仕事があり)約束はできないが、いつか長崎を訪れ、記憶に残っている全ての場所を再び見てみたいと思っている」と述べた。

県と市は「長崎を大切に思いながら世界的に活躍した」ことなどを理由に称号の贈呈を決め、今年3月にそれぞれの議会が関連議案を可決した。

文学賞の決定後に県や市が祝福のメッセージを送ったところ、イシグロさんから「長崎は常に私の一部であり続ける」などと記した礼状が届き、今年に入ってから称号の受け入れを打診した。

イシグロさんは1954年生まれ。5歳まで長崎市で過ごし、父親の仕事の関係で渡英後、80年代前半に英国籍を取得した。82年に、原爆投下後の長崎を舞台とした長編第1作「遠い山なみの光」を発表。今年4月には旭日重光章を受章した。

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