JR西、大雪対策を強化 金沢新支社長が就任会見

JR西日本金沢支社の前田洋明支社長は3日、就任後初めてとなる記者会見を開いた。同支社長は2月に北陸地方を襲った記録的な大雪を踏まえ、積雪の観測点を増やすなど対策を強化する考えを明らかにした。
2月の大雪では石川・福井両県を中心に大雪に見舞われ、金沢以西の北陸本線などが数日間運休した。JR西は雪の状況をより迅速に把握するため、両県で現在10カ所設置している積雪深度の計測設備を3カ所増設する。設置区間は鯖江(福井県鯖江市)―能美根上(石川県能美市)間で、今冬までの稼働をめざすという。
前田支社長は「除雪車の故障も運行再開が遅れた一因になった」と指摘。部品を定期的に交換するなどして故障を防ぐ対策も進める。さらに豪雪に見舞われている沿線の画像をホームページなどで公開することを検討する。運休情報の提供手段も充実させる。
6月に就任した前田支社長は福井県出身。北陸新幹線は5年後の敦賀延伸に向けて工事が進むが、同支社長は「新幹線が着実に運行できるよう準備を進めるとともに、並行在来線のスムーズな移管に向けて努力する」と語った。
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