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ナジブ前首相を逮捕 汚職疑惑でマレーシア当局

【シンガポール=岩本健太郎】マレーシアの捜査当局は3日、政府系ファンド「1MDB」の資金を不正に流用した疑いでナジブ前首相(64)を逮捕した。1MDBを巡っては45億ドル(約4900億円)以上の資金が横領されたとみられている。当局はナジブ氏が主導的な役割を担ったとみて、全容解明を急ぐ。

同日午後に首都クアラルンプールの自宅で逮捕された。同国で首相経験者が逮捕されるのは初めて。4日に起訴される。

5月の総選挙で疑惑の解明を訴えて政権交代を果たしたマハティール首相は、米国やシンガポールの当局とも連携して複雑な資金の流れの解明を進めてきた。6月中旬のロイター通信とのインタビューでは「横領や贈収賄など複数の嫌疑がある」と述べ、ナジブ氏の立件に自信を見せていた。

ナジブ氏に対しては首相在任中に、1MDBから7億ドル近い資金を流用したとの疑惑がくすぶっていた。だが、ナジブ氏は捜査当局の幹部を自らの息のかかった人物で固めるなどして、疑惑を封印。当時の法務長官は2016年1月、ナジブ氏が7億ドル近い資金を受け取った疑惑を「サウジアラビアの王家からの個人献金で違法性はない」と結論づけ、捜査を終結させていた。

6月27日にナジブ前首相の関係先から押収した宝石などの写真を見せるマレーシア警察(クアラルンプール)=ロイター

マハティール政権は発足早々、1MDBの捜査を再開。ナジブ氏夫妻を出国禁止としたうえで、複数回事情聴取したほか、関係先から多額の現金や宝石、高級バッグを押収し、証拠固めを続けてきた。

捜査当局は6月24日にナジブ氏の広報を担当していた男を逮捕。さらに疑惑に関係するとみられる約400の銀行口座を凍結するなど、詰めの捜査を続けてきた。

巨額の資金流用にはナジブ氏以外にも多くの関係者が関わったとみられる。ナジブ氏らはタックスヘイブン(租税回避地)などを使って資金流用が発覚しないようにしていたとみられ、全容解明には複雑な資金の流れを解析することが不可欠となる。

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