「空飛ぶ車」年内に工程表 官房長官、実現に意欲
菅義偉官房長官は2日の記者会見で、「空飛ぶ車」の実用化に意欲を示した。「新たなプレーヤーの参入を促すべく、年内をメドに経済産業省と国土交通省で官民協議会を立ち上げ、工程表を策定する」と語った。国内企業は空飛ぶ車の開発の動きは鈍いため、企業の新規参入を促す。
菅氏は空飛ぶ車について、「都市部の渋滞対策だけでなく、災害時や観光促進などの活用が想定される」と指摘した。「将来的には社会課題を解決する可能性が期待できる」と利点を強調した。
空飛ぶ車の明確な定義はない。操縦士なしで移動できるものやプロペラで動くものなどが想定されている。国内では、安全性確保などを定める法整備が進んでいない。海外では配車サービス大手の米ウーバーテクノロジーズが「空飛ぶタクシー」の実用化を検討するなど企業参入が相次いでいる。