印ナショナル証取、米ナスダックと技術提携
【ムンバイ=早川麗】米ナスダックとインドのナショナル証券取引所(NSE)は2日、決済システムの構築などの技術分野で提携すると発表した。市場での取引成立後の決済業務について、NSEはナスダックの技術をもとに新しいシステムに刷新する。将来、金融商品の共同開発などの可能性を探る覚書も交わした。
ナスダックとの提携による新システムの開発には2~3年かかる見込み。NSEは決済システムを自前で開発しているが、完成後は新システムに切り替える。仮想通貨の基盤技術として知られる「ブロックチェーン(分散型台帳)」を株式などの取引に応用するとみられ、これらに対応するには先端技術を持つナスダックとの提携が必要と判断した。
ナスダックのシステムインフラ技術は欧米やアジア、中東など100を超える世界中の市場で採用されており、同社の収益源の一つとなっている。両社は資本提携などについては「議論していない」(NSEのビクラム・リマエ社長兼最高経営責任者=CEO)という。
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