つみたてNISA、50万口座突破 制度開始3カ月
金融庁は2日、積み立て型の少額投資非課税制度「つみたてNISA」の利用状況を初めて発表した。3月末時点の口座開設数は約51万で、投資額は約110億円だった。新規の口座開設や若年層の利用が多く、投資家の裾野が広がっている。金融庁は企業や自治体への説明会を通じて制度の知名度向上を目指し、個人の資産形成を後押しする考えだ。

つみたてNISAは2018年から始まった制度。毎月コツコツと投資信託などを購入すれば、年40万円を上限に投資で得られる配当や売却益が20年間にわたって非課税になる。合計の非課税枠が800万円と、一般NISAの600万円より大きいのが特徴だ。
つみたてNISAに先行して始まった一般NISAでは、開始3カ月で口座開設が約650万あった。ただ、年間の非課税枠の規模や運用スタイルがそれぞれ異なるため、制度設計を考慮すると「まずまずの滑り出しとなった」(金融庁幹部)。