2018年9月26日(水)

ブリヂストン、IoTでタイヤ生産を効率化

IoT
BP速報
2018/7/2 20:00
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日経クロステック

 ブリヂストンは2018年6月26日、スマートファクトリー構想の詳細を発表した。商品戦略や開発、製造、販売、顧客の製品使用過程など、バリューチェーン内のさまざまな情報を情報通信技術(ICT)やあらゆるモノがネットにつながるIoT技術でつなぎ、ビッグデータ解析やシミュレーションを行うことによって迅速かつ高品質なタイヤ生産を目指す。

ICT/IoT技術を活用した生産性向上の例。高分子複合体の材料・構造・加工の技術とノウハウを取り入れ、製造工程に反映する。

ICT/IoT技術を活用した生産性向上の例。高分子複合体の材料・構造・加工の技術とノウハウを取り入れ、製造工程に反映する。

 利用するのは、同社独自のICTである「Bridgestone Intelligent Office」(BIO)と「Bridgestone Intelligent Device」(BID)。バリューチェーンに蓄積されたデータをBIOで峻別・解析し、システム上で繰り返しシミュレーションすることで、設備や装置を自律化させるアルゴリズムを導き出す。このアルゴリズムを、生産システムを制御する人工知能(AI)を搭載したBIDによって各製造工程に実装し、市場におけるタイヤの情報や開発情報を自動で製造工程に反映。これにより、必要な性能のタイヤを迅速に開発・製造できるとする。

 例えば、デジタルツインを活用した設備管理で生産効率の向上を図る。生産設備から装置の作動情報を自動抽出する機能などを「BIO」に取り込み、設備の稼働情報を仮想工場で常時把握。これによって装置の故障の兆候を検知する。

 熟練した技能員による作業を定量データ化すれば、製造工程の改革が可能だ。現在、特に大型の特殊タイヤの生産は熟練者に依存しているという。その作業をセンシングによってデータ化して仮想工場につなぎ、データ解析で得られる製造ノウハウを若手への技能伝承に活用することで、人の暗黙知に依存しない工場を目指す。

 開発プロセスの改革にも応用できる。タイヤの使われ方などの情報をBIOに集約し、タイヤ開発・試作のシミュレーションに活用。これにより開発のスピードを高め、顧客のニーズに合った製品を迅速に生産するためのプロセスを構築していくとしている。

(日経 xTECH 松田千穂)

[日経 xTECH 2018年6月29日掲載]

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