この夏を歩くレザーサンダル 高級感と履き心地に魅力
レジャーでも街歩きでも 2018年夏狙い目のサンダル(中)

サンダルというとカジュアルなイメージが強いが、今回取り上げるのは大人っぽさが魅力のレザーサンダル。高級感のある外観は、スラックスに合わせても違和感がないほど。外観だけでなく、履き心地の良さでも人気が高いブランドのレザーモデルを紹介する。
ビルケンシュトックのオールレザー

「レザーを使ったサンダル」と聞いて、ビルケンシュトック(ビルケン)を思い浮かべる人は多いはず。
ビルケンといえば、フットベッド(足の裏が当たる部分)はスエード素材というイメージが強い。しかし2018年に登場したオールレザーモデルは、このコルク製フットベッドをプレミアムソフトレザーの表革で覆い、単色のシックな雰囲気に仕上がっている。

アウトソール(靴底)にレザーとポリウレタンを使用している点も、レギュラーモデルと異なる特徴だ。いつものビルケンとはひと味違うドレッシーな印象を持つ。
フットベッドを表革で包んでもビルケンらしい履き心地はそのまま。医療の原理に基づいているという形状と硬さ、そしてアーチサポートを備えたフットベッドにより、安定した歩行を実現する。
「ファッション感度の高い30~40代の男性から支持され、売り上げは好調に推移している」(ビルケンシュトック ジャパンのカスタマーサービス 梅井雄介氏)。ビルケンの履き心地をすでに知っているユーザーが多いためか、発売直後から好調な動きを示しているという。
コール ハーンはハイブリッド仕様

スニーカーソールとレザーアッパーを組み合わせたハイブリッドシューズで人気のコール ハーンからも、レザーサンダルが発売されている。
今回取り上げたのは、18年春夏シーズンに新たに展開されたストラップサンダル。シューズ同様、ソールにこだわったサンダルとなっているのが特徴だ。

動きに合わせて柔軟に屈曲し、軽量でクッション性に富んだソールユニット「2.ゼログランド(ツーポイントゼログランド)」を採用。走れるほど快適な履き心地を持つ。
レザーストラップは面ファスナーでフィット調節が可能。しっかりとホールドするデザインでブレにくく、サンダルなのに安定した歩行を実現する。
スポーツサンダル人気の影響で、ストラップタイプのサンダルがトレンドとなっていることも追い風になっているのか。「売り上げは4月後半から好調に推移していましたが、ゴールデンウィーク以降、特に大きな動きが見られるようになりました」(コール ハーン ジャパンのPR 亀尾仁美氏)。30代後半~40代前半の男性の需要が高いという。
アイランドスリッパの注目スライドサンダル

1946年の創業以来、デザインから製造までのすべての工程をハワイで行うリゾートサンダルメーカー、アイランドスリッパ。鼻緒のあるトングタイプながらスエードを用いたサンダルは、タウンユースに最適で、人気セレクトショップや有名ブランドの別注も多い。
だが、今回取り上げたレザーサンダルは、トングタイプではなく、ファッション業界が注目しているスライドタイプ(鼻緒のないシャワーサンダルの形状)。
「今までトングサンダルが主流でしたが、スライドサンダルのトレンドの高まりを考慮して、2017年に発売を決定しました」(アイランドスリッパの輸入販売を手がけるGMTのプレス 三浦由貴氏)

アッパー部分には厚みのある一枚革のアメリカ産レザーを使用し、高級感のあるルックスを実現。その一方で、インソールは同ブランドでおなじみのスエード素材を採用している。ふかふかとした柔らかい履き心地で一度足を入れるとヤミツキになる足当たりの良さとクッション性は健在。アッパーとインソールで、同系色ながら、異なる質感によるコントラストが楽しめる。
「販売実績はトングタイプには及びませんが、売り上げの上位に入る人気モデルです。オフィシャルECサイトではすぐに完売となり、入荷待ちの状態が続いている」と三浦氏。
アイランドスリッパの履き味を好むリピートユーザーが、新たなバリエーションとして購入するケースが多いという。「トレンドのスライドサンダルということもあり、ファッション感度の高い方から支持を得ています」(三浦氏)
真夏のスポーツサンダル デザイン性高いコラボが人気
この夏を歩くレザーサンダル 高級感と履き心地に魅力
足が元気になるリカバリーサンダル 海でも街でもOK
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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