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リビア沖で100人行方不明、移民ボート転覆

【ブリュッセル=細川倫太郎、カイロ=飛田雅則】リビア沖の地中海で29日、移民を乗せ欧州に向かうゴムボートが転覆し、AFP通信によると3人が死亡した。赤ちゃんを含む100人以上が行方不明となっており、今後、死者数が増える恐れがある。

リビアのトリポリ近郊を出航したボートは、沖合に出るとエンジンが出火し沈んだもよう。転覆したボートから16人が救助された。助けられた移民によると、転覆したボートにはモロッコやシリア、スーダンからなど約120人が乗船していたという。

リビアは地中海を渡って欧州に向かう移民の主要なルートになっている。ボートを提供し、欧州への移住をあっせんする密輸業者が多く存在するとされる。リビア内戦による混乱を受け2014年以降、65万人以上が地中海を渡った。

今回の事件の少し前に、欧州連合(EU)は首脳会議で移民問題の対応で合意していた。域内に加盟国が自主的に移民センターを設けることや、EUと域外の境の警備にあたる欧州国境沿岸警備隊の機能強化などで一致。移民の受け入れを巡っては欧州各国で温度差があるが、合意内容がうまく機能すれば地中海経由で欧州に渡ってくる移民が減る可能性もある。

特にイタリアはアフリカからの移民の受け入れの「玄関口」となってきたため、移民の管理や欧州各国での平等な負担を強く要求している。

ロイター通信によると、今月発足したイタリアの新政権は29日のEU首脳会議での協議が終わった直後、移民救助船の入港を断った。今月10日にも移民629人を乗せた船が伊南部に上陸するのを拒否するなど、強硬手段を取っている。移民が危険にさらされているとして国際社会からの批判も高まっている。

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