2019年4月20日(土)

いでよ第2のポケGO 米社、ARゲームの土台開放

2018/6/29 2:00
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【シリコンバレー=中西豊紀】人気ゲーム「ポケモンGO」などで知られる米ナイアンティックが、ゲームづくりの「土台」となる技術基盤の外部への提供に乗り出す。AR(拡張現実)や地図情報といった同社が得意とする技術を駆使したゲームなどを第三者がつくりやすくなる。広がるAR市場でプラットフォームを目指す。

多人数がデータを共有しながらARゲームで遊べる

多人数がデータを共有しながらARゲームで遊べる

「ポケモンGO」はスマートフォン(スマホ)用のゲームで、全地球測位システム(GPS)とARの技術を組みあわせ、現実の世界でキャラクターを集める内容。2016年にサービスが始まると、社会現象になるほどの人気になった。

同ゲームで使った技術をさらに発展させて「リアル・ワールド・プラットフォーム」として新たに提供を始める。

特徴のひとつは周辺環境の3次元モデル化だ。ユーザーの周囲にある建物や歩道、公園といった環境をコンピューターで瞬時に認識し、ゲーム用のデータとしてスマホでも扱いやすくなるよう加工する。ナイアンティックは米グーグルの地図事業のチームが15年に独立してできた会社で、その蓄積を生かす。

ふたつ目が違和感が無いAR。例えばポケモンのキャラクターが人の後ろに隠れたり、茂みから突然現れたりといった効果を出すことが可能になる。人や障害物が多い場所でも、表示が不自然にならない。

多数のユーザーがそれぞれのスマホを使いながら、地図やARの情報をデータ遅延がほぼ無い状態で共有できるようにした点も強みのひとつ。例えば3人のゲームユーザーがAR技術で表示されたパズルを一斉に解くといった遊びができるようになる。

ナイアンティックは新プラットフォームを使ったゲーム案も公表した。例えば5人のユーザーがスマホ越しに映る相手を光の球で攻撃する対戦型のゲームといった具合だ。既に協力関係にあるポケモンGOのポケモンや、共同で「ハリー・ポッター」のゲームを開発中の米ワーナー・ブラザーズのほかにも、「我々が考えたこともないゲームを第三者に提案してもらいたい。年後半に向けてパートナーを選ぶ」としている。

調査会社のインフォホリックによるとARを使ったゲーム市場の規模は2023年に約2850億ドル(31兆4000億円)と、17年から153%増えるとされる。スマホとの親和性の高さから米アップルやグーグル、米フェイスブックもAR市場には注目しており関連技術の開発を急いでいる。

ナイアンティックのある幹部は「地図を遊びに使うという発想は我々が上。ゲーム会社としてのノウハウもある」と話し、シリコンバレーの巨大企業とも競り合えるとの意気込みを示した。

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