2018年11月18日(日)

LINE、スマホ決済に非接触型 JCBと組む

AI
フィンテック
2018/6/28 18:37
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LINEは28日、スマートフォン(スマホ)を読み取り端末にかざして決済できるサービスを始めると発表した。同時に、トヨタ自動車がLINEの人工知能(AI)を車に搭載させるとも発表した。主力の対話アプリの次をにらんだ成長投資で、LINE経済圏を広げる。

出沢剛社長は同日、千葉県浦安市での事業説明会で「(LINEの成長を後押しした)スマホの登場に匹敵するパラダイムシフトが起きている。LINEをデザインし直す時期だ」と語った。

金融とIT(情報技術)が融合したフィンテック事業の柱となるスマホ決済「LINEペイ」ではジェーシービー(JCB)と組み、2018年中に読み取り端末にスマホをかざせば決済できるようにする。LINEペイの口座にチャージしておけば、アプリを立ち上げなくても決済できる。

従来はスマホでQRコードを読み取る仕組みを中心に普及を進めていたが、複数の決済方式が混在することを嫌う店舗もあった。JCB「クイックペイ」の加盟店の72万カ所で、追加の設備投資なしでLINEペイを導入できる。現在の約5万店の利用カ所を18年中に100万店に増やす。

個人経営の飲食店などに、経営者のスマホをQRコード決済の端末として使えるアプリを配信する。8月から3年間、アプリを使った場合の決済手数料を無料にする。

海外で仮想通貨交換所「ビットボックス」を7月に開くことも発表した。日米以外のユーザーが利用でき、ビットコインなど約30種類を扱う。

AI分野ではLINEの音声認識AI「クローバ」の活用法を広げる。トヨタの車種にクローバが18年冬から搭載される。音声の指示で各種機能が使えるようになり、音楽の再生、LINEのメッセージの送受信などもできるようになる。

さらに7インチ画面がついたAIスピーカーを今冬に投入すると表明した。ニュースやメッセージを画面で確認できる。カメラも搭載し、誰が話しているのかなどを判別する画像認識が可能だ。

LINEはフィンテックとAIを戦略事業に掲げ、18年に計300億円を投じる。決済や移動などスマホだけでは集められない多彩なデータを重ね合わせ、サービスを生み出すエコシステム(生態系)を創り出す。

フィンテックにはヤフーやメルカリなど国内ITが参入。AIスピーカーは米グーグルや米アマゾン・ドット・コムと競争が激しい。対話アプリで収益を上げている間にどれだけ戦略事業を軌道に乗せられるかがスマホの次の戦いを左右する。

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