P世代はロシアを変えるか
論説委員 坂井 光
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6月上旬、年度末試験の真っ最中だったサンクトペテルブルク大学を訪ねた。キャンパスにいる学生はいつもより多いという。
1994年生まれの男子大学院生は「私にはエリツィン時代の記憶がない。ソ連崩壊後の混乱も親から聞かされただけ」。2018年3月の大統領選挙でプーチン大統領が通算4期目の就任を決めたとき、自分がずっとプーチン時代を生きてきたことを実感したと話す。
大学に入り将来を真剣に考えるようになって...
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