出光創業家の代理人が辞任 昭シェルとの合併同意で

出光興産と昭和シェル石油との経営統合を巡り、合併に反対してきた出光創業家の代理人の鶴間洋平弁護士は27日、同日までに代理人を辞任したと発表した。理由は明らかにしていないが、創業家側が出光と昭シェルとの合併賛成に転じたためとみられる。創業家は出光昭介名誉会長の長男らが新会社の取締役に就任することで統合に合意している。出光は昭シェルと経営統合の手続きを進める。
創業家の代理人は当初、浜田卓二郎弁護士が就いていたが2017年2月に辞任した。経営側との対立解消を模索していたものの、創業家との間に意見の相違が生じたようだ。後継の代理人に鶴間氏が就任し、創業家側の合併反対の立場を出光に説明してきた。新たな代理人に久保原和也弁護士が就いたという。