2018年10月22日(月)

GE、主力のヘルスケア事業分離 財務改善を優先

2018/6/26 22:48
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【ニューヨーク=中山修志】米ゼネラル・エレクトリック(GE)は26日、ヘルスケア事業を分離すると発表した。運営子会社GEヘルスケアの株式の80%をGEの既存株主に割り当てるほか、残る20%も売却を目指す。医療機器を中心とする同事業は航空機エンジンと並ぶ同社の稼ぎ頭で、財務体質の改善を優先する。

売却や割り当ての条件は今後詰める。一連の手続きが完了するまでには12~18カ月かかる見込み。

ヘルスケア事業のほかにも、約60%を出資するエネルギー関連のサービス会社、ベーカー・ヒューズの保有株を3年以内に売却する方針を決めた。GEはこれらの事業売却などで2020年までに250億ドル(約2兆7000億円)の有利子負債を圧縮する計画だ。

ジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)は同日、「GEはこれから航空、電力、再生可能エネルギーの企業として進んでいく」とコメントした。これまで以上に、事業分野を絞り込んでいく方針を明確にし、医療機器などの分野から事実上手を引く形になる。

フラナリー氏は2017年11月、電力、航空、ヘルスケアの3事業を中核と位置づけ、その他の分野で200億ドル(約2兆2000億円)の事業売却を進めるリストラ策を発表していた。だが、その後も過去に手掛けた金融事業で1兆円近い追加損失が発生するなど業績悪化に歯止めがかからず、戦略の抜本的な見直しを迫られた。

ヘルスケア事業のセグメント別の営業利益は17年12月期、GEの全事業の2割超に相当。紛れもなく主力事業だ。代わって中核に据えた再生可能エネルギーは成長株だが、現状では利益も規模もヘルスケアには及ばない。同社は25日を最後に、100年以上続けた米株式市場のダウ工業株30種平均の銘柄から外れた。かつて米製造業に君臨した過去をうち捨てて、大きく身を縮めて再生をめざす。

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