保護主義反対で一致 中欧のハイレベル経済対話
欧州、知財では中国と距離

2018/6/25 21:11
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【北京=原田逸策、ブリュッセル=森本学】中国と欧州連合(EU)は25日、北京で第7回のハイレベル経済・貿易対話を開いた。米国の単独主義や保護主義に対し、中国とEUが結束して反対することで一致した。ただ、中国における知的財産保護でEUは米国と共同歩調を取っており、中国とEUが対米国で一枚岩なわけではない。

中国側の責任者を務めた劉鶴副首相は記者会見で「単独主義と保護主義に断固として反対するという共通認識にいたった」と述べた。双方は世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を共同で支援することを表明した。EU側は欧州委員会のカタイネン副委員長が責任者だった。

過剰生産能力を巡っては、EU側が鉄鋼やアルミニウムに加え、中国の産業政策「中国製造2025」の対象となるハイテク製品での過剰生産能力を防ぐことも要請した。EUはインターネット規制により実質的な市場参入障壁を築かないことも中国に求めた。

EUは米国の追加関税を厳しく批判するが、中国による知財侵害では米国と足並みをそろえる。6月には欧州企業の知的財産を侵害したとして中国をWTOに訴えた。

中国で活動する欧州企業でつくる中国EU商会が先週発表した調査によると、29%の企業が「知財侵害で重大な損失を受けた」と回答し、19%の企業が「中国市場参入のために技術移転を強制された」と答えた。

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