2018年7月16日(月)

信州大発ベンチャーの認定制度 まず10社・団体

北関東・信越
2018/6/26 0:00
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 信州大学は25日、同大の研究を経営に生かす企業などを「信州大学発ベンチャー」と認定する制度を創設し、10社・団体に称号を与えたと発表した。認定法人には大学の施設を安価に貸与するほか、事業計画の策定や金融機関とのマッチング支援などを行う。研究成果や人材を地域社会に還元し、イノベーションの創出につなげたい考えだ。

信州大学の浜田州博学長(右)から信大発VB認定の「称号」が企業に渡された

 「信州大学発ベンチャー」に認定されたのは、がん治療の創薬企業や新素材、ロボット開発など理工系分野が多いが、コメ輸出に特化した農業や地域社会問題の解決策を提言するシンクタンクも含まれている。

 ベンチャーの認定では(1)大学で生まれた研究成果や大学で習得した技術を生かした起業(2)大学の教職員や学生による起業(3)大学に帰属する知的財産権をもとにした起業――などが主な条件となっている。

 認定ベンチャーには、19日に開所したインキュベーション施設「信州大学オープンベンチャー・イノベーションセンター」(上田市)を格安で貸与するほか、同施設内の商業登記を認める。また事業計画策定の支援や金融機関・ベンチャーキャピタルとのマッチング、展示会への出展、大学広報誌への掲載によるPR活動も行う。

 信州大学は2017年10月、学術研究・産学官連携推進機構に「知的財産・ベンチャー支援室ベンチャー支援グループ」を設置した。同グループが認定ベンチャー支援の司令塔として活動していくことになる。

 同グループは認定ベンチャーを増やすため、大学の研究者らを対象にした起業セミナーの開催、法人設立支援など情報提供も実施する。

 25日に信州大学内で記者会見した浜田州博学長は「大学発ベンチャー認定の目標は設定していないが、いろいろな形で(研究成果や人材の活用などが)社会実装されていってほしい。ベンチャーは社会とリンクする接点になる。社会に大学の姿を見せるいい機会になればいい」と話した。

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