2018年11月15日(木)

元号、出典説明は平成のみ 小泉元首相、異例証言

2018/6/25 19:46 (2018/6/25 22:12更新)
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小泉純一郎元首相は25日、1989年1月7日の昭和天皇逝去を受け、当時厚相として出席した臨時閣議で提案された3つの元号候補のうち、出典の説明があったのは「平成」だけだったと明らかにした。東京都内での講演で語った。政府は従来、元号の選定過程を「極秘扱い」としている。新天皇即位に伴う元号改定を来年5月1日に控え、平成改元に関わった閣僚が公の場で内幕に触れるのは異例。

小泉氏によると、臨時閣議で首相官邸側から「修文」「正化」「平成」の順に元号案の紹介があった。「修文」「正化」には出典の説明がなかった。その後、当時の石原信雄官房副長官が「平成でいかがでしょうか」と提案。竹下登首相がうなずくと、みんなうなずいたという。

小泉氏は「一人ぐらい質問すればいいのに誰もしない。異論ない。それで決まっちゃった。あのときの不思議な雰囲気は今でも覚えている」と述べ、あらかじめ「平成」に決まるように道筋が付けられていたとの見方を示した。

「平成」という元号自体については「『地平らかに天成る』『内平らかに外成る』と(説明があった)。これはいい言葉だな(と思った)」と語った。

官邸側が元号漏えい防止に全力を挙げていたとも証言。「官房長官が発表しますから、しばらく雑談でもしながら休んでください。国会議員は出れば必ず漏らすので、出てはいけません」と足止めされたことを明らかにした。

「平成」に改元する際は、数人の学者があらかじめ提出した元号案を基に、有識者懇談会や衆参両院の正副議長への意見聴取を踏まえて閣議決定した。政府はこれまで、元号を「平成」に絞り込んだ経緯を公式に明らかにしていない。今回の改定手続きは、平成改元を基本的に踏襲する方針だ。〔共同〕

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