2018年9月21日(金)

アリペイが国際送金 米社買収断念、自力でサービス

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アジアBiz
2018/6/25 20:30
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 【香港=木原雄士】中国アリババ集団グループの金融会社、アント・フィナンシャルは25日、香港とフィリピンの間で国際送金サービスを始めたと発表した。スマートフォン(スマホ)を使って数秒で手続きが完了する。アント社は1月に米政府に国際送金大手マネーグラムの買収を拒まれ、自ら送金サービスを構築する戦略に転じた。

 送金にはアリババなどが香港で展開する電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」とフィリピンで手掛ける「Gキャッシュ」を使う。ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用し、スマホ上で指示すれば数秒で送金が完了する仕組みだ。提携する英スタンダードチャータードが決済銀行になる。

 香港で同日記者会見したアリババの馬雲(ジャック・マー)会長は「マネーグラムの買収が拒まれてから、マネーグラムよりいいサービスを作ろうと言ってきた」と指摘。「私は買収断念を後悔しない。後悔するのはマネーグラムの方だ」と自社のサービスに自信を示した。

 香港には家事や育児などを担う出稼ぎ労働者を中心にフィリピン人が約20万人おり、送金のニーズが高い。アント社のサービスを使えば、銀行送金と比べて短時間で済み、格安な手数料になるという。

 マー氏は既存のフィンテックについて「金融機関に力を与えるだけだ」と批判。「アリババはすべての人を支援する『テックフィン』を進める」と力説した。今後は香港以外での送金サービスも検討する。

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