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バスケ男子、五輪出場なるか 技術委員長に聞く

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2018/6/26 6:30
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 長らく五輪の舞台から遠ざかるバスケットボール男子の日本代表。29日から始まる2019年ワールドカップ(W杯)アジア1次予選の2試合で連勝しないと、20年東京五輪の開催国枠での出場も怪しくなる。ここまでの強化や今後の方向性について、日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長に聞いた。

ラマスHCとは「強化育成のシステムそのものを一緒に変えよう」と話をしてきた=共同

ラマスHCとは「強化育成のシステムそのものを一緒に変えよう」と話をしてきた=共同

 ――アルゼンチンを率いて12年ロンドン五輪で4位に入ったフリオ・ラマス氏が男子日本代表のヘッドコーチ(HC)に就任し、まもなく1年。成果と課題は。

 「ラマスHCとは、強化育成のシステムそのものを一緒に変えようという話をしてきた。その1つが『5つの帯』。男女のA代表とB代表、U―22(22歳以下)、U―18、U―16の各チームにつながりを持たせて活動させ、いい選手は飛び級で上がれるようにする。アルゼンチンでもこの形で強化をしている」

 「代表戦のマッチメークにもラマスHCの人脈が生きている。男子日本代表の世界ランキング(48位)は女子(13位)と違って低い。力のある相手がなかなか対戦してくれないところを、ラマスHCは電話一本で試合が組める人脈を持っている」

 「ラマスHCは男子日本代表の短期的な課題も的確に3つと言っている。フィジカルコンタクトの方法論と、そこで決めきる力。ビッグマンのシュート力。リバウンドだ。これらを解決するために(元米プロバスケットボール、NBAのティンバーウルブズ所属の)佐藤晃一氏を(チームの体づくりを担当する)パフォーマンスコーチに招くなどしてきた」

さらに綿密なコミュニケーション

インタビューに応じる東野技術委員長

インタビューに応じる東野技術委員長

 ――ラマスHC就任後の課題は。

 「まだラマスHCと選手が綿密なコミュニケーションを重ねるだけの時間が足りていない。彼の言葉の奥深さが選手に通じていないところがある。日本人の気質を細かいところまで理解して選手起用をするという点でちょっとしたずれがあるので、しっくりいく状況をつくりたい」

 ――佐藤コーチを招いた効果は。

 「昨年、男女のA代表とユニバーシアード代表、U―18、U―16の計8チームのうち、5チームが史上最高位に入った。佐藤さんの功績だと考えている。日本人の弱いフィジカルのスタンダードを引き上げてくれた」

 「日本人に合った体の使い方を教えてくれるとともに、筋力、持久力などで個々に応じた目標値を設定している。時間を無駄にしないため、ナショナルトレーニングセンター(東京・北)の合宿でも、コートの角に器具を置いてどれだけ短い練習時間だったとしても、トレーニングができるように工夫している。食事の仕方や1日の過ごし方も見直した」

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