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ブラジル泣き笑いの97分 コウチーニョ決勝弾

2018/6/23 6:30
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後半、先制点を決めるブラジルのコウチーニョ(右から2人目)=沢井慎也撮影

後半、先制点を決めるブラジルのコウチーニョ(右から2人目)=沢井慎也撮影

6分の追加タイムの表示が出た直後だった。歓喜のゴールがブラジルに生まれたのは。それも実にシンプルな形で。マルセロが左からクロスを上げ、フィルミノが頭で折り返し、ガブリエルジェズスがつないだボールを走り込んできたコウチーニョが押し込んだ。

勝利を決定づける得点にブラジルは総出で狂喜乱舞した。ベンチから飛び出した拍子につんのめったチチ監督はピッチに顔から突っ込んだ。道中にはVARによりPKを無しにされた。もう泣き笑いの97分間である。

コスタリカの思うつぼにはまった前半を受け、監督が放った一の矢は右ウイングのビリアンをドウグラスコスタに代えること。68分の二の矢がFWのフィルミノの投入だった。この交代策が奏功したのは間違いない。

5バックで応戦する相手の堅陣を崩すには、横に防御線を引っ張って中の人手を少しでも薄くしたり、空中戦を意識させたりするのは有効な手立て。ドウグラスコスタは対人の強さ、フィルミノは高さを前線に持ち込んでその期待に見事に応えた。先制点はその狙いが実を結んだ形だった。

試合終了後、感極まってピッチに座り込むブラジルのネイマール。しばらく立ち上がれなかった=沢井慎也撮影

試合終了後、感極まってピッチに座り込むブラジルのネイマール。しばらく立ち上がれなかった=沢井慎也撮影

2戦連発のコウチーニョは「思ったとおりのタフな試合だった。最初から最後まで忍耐強く戦ったことが、この勝利につながった」と爽やかな笑顔。ゴール前に詰める突進に確信が満ちていたのはフィルミノとはリバプールでともにプレーした仲だったからだろう。

4年前にドイツに1-7の大敗を喫した後、3位決定戦でオランダに敗れ、今大会の初戦もスイスに引き分け。ブラジルほどの国がW杯で3試合も白星から遠ざかると外野はうるさくなる。何より、ここで引き分けるようだと前日敗れたアルゼンチンに続き、崖っぷちの1次リーグ最終戦を迎えるところだった。

采配が当たったチチ監督は「我々はすべての選手が準備できている」とご満悦。「後半はこちらが試合をコントロールして美しいゲームができた」とも。幕切れ寸前にエースのネイマールにも待望のゴールが生まれた。終わりよければ、すべてよしということか。派手に転んだことなどすっかり忘れたような顔で選手を褒めたたえた。

(サンクトペテルブルク=武智幸徳)

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