2019年9月19日(木)

インドネシア、過激派指導者に死刑判決 複数のテロに関与

2018/6/22 20:27
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【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシアの南ジャカルタ地方裁判所は22日、反テロ法違反の罪で過激派指導者、アマン・アブドゥルラマン被告に死刑判決を言い渡した。同被告は過激派組織「イスラム国」(IS)を信奉する地元過激派「ジャマア・アンシャルット・ダウラ(JAD)」の指導者。裁判所は2016年1月にジャカルタ中心部で発生したテロ事件などに関与したと認定した。

22日、南ジャカルタ地裁で判決公判に出廷する過激派指導者のアマン被告=ロイター

判決によると、アマン被告は過去9年間にわたり、JADの構成員などに異教徒を暴力で排斥するなどの過激な思想を説いてテロ事件を実行させ、多数の死傷者を出した。

ジャカルタ中心部のテロ事件や17年5月のジャカルタのバスターミナルでの自爆テロ事件などJADの構成員が起こしたテロ事件について、裁判所はJADの指導者としてのアマン被告の関与を認め、同被告が反テロ法に違反したと結論づけた。

インドネシアはイスラム教徒が人口の8割強を占め、世界最大のイスラム教徒人口を持つが、特定の宗教を国教としない世俗主義をとっている。一部過激派はイスラム法にもとづく国家建設を主張して世俗主義に反発していて、教会など他宗教の施設や、警察などインドネシア政府関連施設へのテロ事件を起こしている。

5月にはジャワ島東部スラバヤで礼拝中の教会が相次いでねらわれる連続爆弾テロ事件があり、実行犯も含めて28人が死亡した。インドネシア国家警察は一連の事件にもJADがかかわっている可能性が高いとみて背景の捜査を進めている。

ジョコ大統領は5月の事件後「テロ組織を根絶やしにせよ」との指示を出し、国家警察はテロの準備が疑われる人物の摘発を進めている。国会も反テロ法を改正し、テロを実行するおそれのある人物を予備的に拘束して取り調べられる期間を従来の3倍の3週間に延長した。

8月にはジャカルタとスマトラ島パレンバンでアジアのスポーツの祭典「アジア競技大会」が開かれるほか、10月にはバリ島で国際通貨基金(IMF)・世界銀行総会も開かれる。警察や国軍を動員し、10万人規模で警備する案も出ている。国際的なイベントを控え、ジョコ政権はテロ対策に全力を挙げる。

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