SOMPO米子会社、米介護施設と技術開発で提携
【シリコンバレー=白石武志】SOMPOホールディングス(HD)は米研究開発子会社を通じて介護施設を運営する米カールトン・シニア・リビング(カリフォルニア州)と提携したと発表した。同子会社が発掘した介護施設向けのデジタル技術をカールトン社の施設で試験運用し、日本で手掛ける介護事業の効率化などに役立てる狙いだ。
デジタル分野における研究開発を手掛ける米子会社のSOMPOデジタルラボがカールトン社とパートナー契約を結んだ。両社はすでに人工知能(AI)を使ってカメラで撮影した画像をもとに高齢者らの転倒を防止する技術の実証実験を始めており、今後協力範囲を広げていく。
SOMPOHDは2015年に介護分野に本格参入し、約300の有料老人ホームなどを運営している。SOMPOデジタルラボでは高齢化問題に関心を持つ企業や経営者の有志団体「A-Lab」を米国で組織し、スタートアップ企業向けのイベントなどを開いて介護分野に応用可能なデジタル技術を発掘していく方針だ。
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