SUBARUは22日、都内で株主総会を開いた。完成車の検査で不正が相次いだ問題を受けて、吉永泰之社長兼最高経営責任者(CEO)は冒頭、「株主、お客様、関係者に心配とご迷惑をかけ、心よりおわび申し上げます」と陳謝した。
2017年10月以降、完成車の検査で資格のない従業員による検査をしていたことが分かったほか、国の定める基準を逸脱した試験をし、燃費や排ガスなどデータ書き換えも発覚した。18年5月には国土交通省の立ち入り検査を受けた。
吉永氏は「企業体質を根幹から変え、会社に宿るうみを出し尽くす」とコンプライアンス(法令順守)意識改革を急ぐ方針を示した。吉永氏は一連の責任を取り、総会後に社長を退任し会長に就く。代表権を外し、CEO職からも退く。
三菱マテリアルも22日、都内で株主総会を開いた。17年11月に子会社で品質データ改ざんが発覚、今月には本体でも一部製品で日本工業規格(JIS)が取り消された。同日付で竹内章社長が引責辞任して代表権のない会長に就き、小野直樹副社長が社長に就任する。