22日午前9時9分、宮崎、鹿児島県境にある霧島連山・新燃岳(1421メートル)で爆発的噴火が発生した。気象庁によると、噴煙は火口から2600メートルまで上がり、大きな噴石が火口中心から1.1キロまで飛散した。爆発的噴火は4月5日以来。
気象庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、火口から約3キロの範囲で噴石の飛散に、約2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼び掛けている。
宮崎、鹿児島両県によると、これまでにけが人や家屋損壊などの被害は確認されていない。宮崎空港と鹿児島空港の発着便にも影響は出ていない。宮崎地方気象台(宮崎市)で、体にわずかに感じる程度の空振を観測した。
新燃岳では3月6日に7年ぶりの爆発的噴火が起きて以降、活発な火山活動が続いている。今月17~19日に100回以上の火山性地震が観測されていた。〔共同〕