トランプ政権、不法移民の親子分断の解消に着手

2018/6/22 7:44
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=中村亮】トランプ米政権が21日、不法移民の親子を別々に収容する政策の見直し作業に着手した。米司法省はカリフォルニア州の連邦地裁に最大20日間とする子どもの収容日数を延長するよう要請。長期にわたる親の裁判が終わるまで同一施設で収容するための環境整備を急ぐ。米国防総省は親子を一緒に収容できる施設の選定に入った。

21日、メラニア夫人は予告なしに不法入国した子どもの保護施設を訪問した(テキサス州)=ロイター

トランプ大統領は21日の閣議で、司法省や国土安全保障省などに「不法移民の親子が一緒に収容され、すでに別々になっている親子も同一の施設に収容するよう指示している」と強調した。

カリフォルニア州連邦地裁の法解釈では子どもは20日間を超えて収容できず、超えた場合には米国内の親戚や厚生省の管轄下の施設に送られる。収容可能日数が延びないと結局は親子が別々に暮らすことになる。国防総省は親子などを収容できる軍事関連施設の選定作業を始めた。

複数の米メディアによると、子どもを連れて不法入国した親は21日に訴追対象から外れたという。司法省が4月に導入した「ゼロ寛容政策」では全ての不法移民を訴追対象にしていた。ただ、トランプ氏は同日、記者団に「ゼロ寛容政策がなくなれば国は(不法移民で)あふれかえる」と指摘。不法移民への強硬姿勢は変えていない。

ファーストレディーのメラニア夫人は21日、テキサス州にある親と別々に暮らす子どもの施設を予告なしに訪問した。施設関係者との懇談では「できるだけ迅速に親と子どもを一緒に暮らせるようにする方法を尋ねに来た」と述べた。親子が別々に暮らす政策には国内外から批判が出ており、サプライズ訪問で世論に配慮したとみられる。

ただ、米メディアによると、メラニア氏はテキサス州を出発する際に「I really don't care.Do U?(どうでもいいよね)」という文章が入ったジャケットを着用。親子分断問題への真剣さが疑わしいとの批判が出ている。米ホワイトハウスの関係者は「隠れたメッセージはない」とコメントした。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]