日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。
後発医薬品の原薬(医薬品の成分)の輸入・販売を手掛けるコーア商事ホールディングスが21日、東証2部に上場した。初値は公募・売り出し価格(公開価格、2670円)を50%上回る4000円で、終値は3605円だった。同日に記者会見した首藤利幸社長は「医薬品製造を新たな収益の柱に育てたい」と話した。主なやり取りは次の通り。
――初値が公開価格を上回りました。
「大変ありがたく、真摯に受け止めている。株価を決めるのは投資家だ。事業の成長を通じ、市場の期待に応えていきたい」
――事業の強みを教えてください。
「(海外メーカーから仕入れる)輸入原薬の取引ネットワーク、取り扱い製品は国内トップクラスだ。(薬剤師などが品質試験を担う)医薬分析センターや研究拠点を自前で持っており、高い安全性を担保しながら専門的な立場で顧客企業の原薬ニーズに応えられる」
――調達資金の使途と今後の成長戦略は。
「医薬品の製造販売事業を利益の柱にしていく。山形県に新設した製薬工場で、注射剤を中心に受託製造や自社品生産を増やす。調達資金も生産設備への投資に充てる」
「現在は投資が先行しており同事業は赤字だが、2019年6月期に営業黒字化する。5年後には原薬輸入販売事業と同水準の利益を稼ぎたい」
(阿部真也)