2019年9月23日(月)

トランプ氏、不法移民の「親子分断」措置を修正

2018/6/21 7:01
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【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は20日、不法移民の親子を同一施設に収容できるよう求める大統領令に署名した。4月に導入した不法移民対策で親が裁判を受ける間は子どもは厚生省が管轄する別の施設に収容しており、「親子分断政策」と批判が出ていた。

20日、米ワシントンのホワイトハウスで署名した大統領令を見せるトランプ大統領=AP

20日、米ワシントンのホワイトハウスで署名した大統領令を見せるトランプ大統領=AP

トランプ氏は同日、米ホワイトハウスで「国境管理は今までどおり厳しくやる。ただ家族が一緒に過ごせるようにしたい」と述べた。「家族が引き離される時の光景や感情は好ましいと思っていなかった」とも語った。

過去にカリフォルニア州の連邦地裁が示した現行法の解釈では20日間を超えて子どもを収容できない。親の裁判が20日間で終わる可能性は低く、一緒に暮らし続けるには子どもの収容可能期間を延ばす必要がある。米政府はカリフォルニア州の連邦地裁に解釈を改めるよう求める。

トランプ氏の「親子分断政策」に抗議する人々=ロイター

トランプ氏の「親子分断政策」に抗議する人々=ロイター

トランプ政権は4月に全ての不法入国者を犯罪者として訴追する「ゼロ寛容政策」を導入。メキシコとの国境から入国する不法移民の抑制を目的としたが、親と子どもが別々に暮らす事態が生じていた。

トランプ氏は20日、ゼロ寛容政策の運用で修正を迫られたが、不法移民に刑事罰を科す措置は継続する方針を示した。トランプ政権は不法移民に対する包括的な対策を盛り込んだ法律の制定を求めている。人道面に配慮しつつ不法移民の抑制につなげる政策のさじ加減が課題になる。

トランプ氏は18日、「米国は移民キャンプにはならない」と強調し、親子を同一施設に収容できるようにする措置に慎重姿勢を示していた。ただ与党・共和党内からも批判が出たことでトランプ氏は軌道修正を迫られたとみられる。

海外からの批判も相次いだ。カナダのトルドー首相は20日、不法移民の親子が別々に暮らす状況は「容認できない」と批判。英国のメイ首相も「間違っている」と述べていた。

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