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宇都宮大に産官学の拠点 農業用ロボット研究開発

宇都宮大学は7月、ロボットの農業利用を核とした研究開発の拠点「ロボティクス・工農技術研究所(REAL)」を稼働させる。農学と工学が融合した新たな技術や産業の創出をめざす産学官の研究開発プロジェクトの拠点とする。同大の特色ある技術を使ったイノベーション(技術革新)を生みだし、先端技術の社会実装を加速させる。

20日、陽東キャンパス(宇都宮市)に新設した研究所を報道陣に公開した。施設は2階建てで床面積が1386平方メートル。文部科学省の「地域科学技術実証拠点整備事業」に採択され、建物と設備にあわせて7億円を投じて建設した。

研究所はまず、宇都宮大が県内外の企業と組むなどして立ち上げた5つのプロジェクトの拠点となる。ロボットをイチゴの生産や収穫に活用する研究や、人工知能を使った育種技術の開発などに取り組む。

今後新たなプロジェクトができる可能性もあるが、進展が見られないプロジェクトは中止となる場合もある。

研究所の1階には溶接ロボットや3Dプリンターなどを備えた試作室のほか、ロボットの実験室、農作物の栽培室などを整備した。アイデアがあればすぐに機器を試作したり、実験したりできる環境を整えた。

2階には研究者や学生、企業の担当者などが集まって自由に議論できる空間「テラコヤ」のほか、議論や研究開発に集中するインキュベーション室を10設けた。自由闊達な議論を通じてオープンイノベーションを推進する。

所長を務める宇都宮大の尾崎功一教授は「論文止まりになってしまうことが多い大学の研究を、社会に出していきたい」と話す。イチゴの果実を傷つけない容器の製造技術や、通常のカメラでは識別できない緑色を識別できる色解析技術、世界で唯一という磁気の乱れをもとにした自動走行の技術など、同大の特色ある技術の社会実装に向けた研究を加速させる。

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