/

米ダウ平均、唯一の初期銘柄GEが「退場」株価低迷でドラッグストアと交代

【ニューヨーク=中山修志】米国の代表的な株価指数、ダウ工業株30種平均で唯一の1896年当時の発足メンバー、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が25日付けで算出対象から外れる。時代に応じて事業領域を変える経営が強みだったが最近は業績不振による株価低迷が目立っていた。代わって採用されるのはドラッグストア大手で、ハイテクと消費関連の割合がさらに高まる。

ダウ平均はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが米国を代表する優良30銘柄を選び指数化する。GEは122年前に選ばれた12銘柄中、今も名を連ねる唯一の銘柄だった。

ダウ平均の構成銘柄は米産業界の盛衰を映す鏡だが、発明王トーマス・エジソンが設立した電気照明会社が源流のGEは、自ら時代の変化に合わせて事業内容を組み替えて生き残ってきた。それでも過去に1800年代末と1900年代初頭に2度、構成銘柄から外れたことがある。

1981年から約20年間GEを率いたジャック・ウェルチ氏は「選択と集中」を掲げて金融やメディアに参入。製造業中心の事業構成を見直し、在任中に株価を30倍にした。だが、08年の金融危機では保険や住宅ローンで巨額の損失が発生。主力の電力事業も不振が続き、過去1年でダウ平均が15%上昇する中、GE株は55%下落していた。

ダウ平均には最高値と最安値の価格差をおよそ10対1以内に収めるルールがあるとされる。

GEの代わりにはドラッグストア大手のウォールグリーン・ブーツ・アライアンスが入る。30銘柄中、小売りは20年近くウォルマートとホーム・デポ2社のみだったが、米国の消費市場で存在感を高めているドラッグストアとして初の採用となる。

S&Pダウ・ジョーンズは銘柄入れ替えについて「米経済の構造変化で、製造業よりも消費や金融、ヘルスケア、ハイテク企業の重要性が増している」と説明した。

一方、GEは除外の発表に対し「より強くてシンプルなGEをつくるという私たちの焦点はぶれない」とコメントした。

昨年8月に就任したジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)は電力、航空機エンジン、ヘルスケアの3事業への集中と非中核事業の整理・縮小を進めている。GEが三たびダウ平均への返り咲きを目指すには、負の遺産の一掃と組織のスリム化が第一歩となる。

算出会社によるとダウ平均の構成銘柄の平均の継続年数は約30年で、00年以降は短縮傾向にあるという。00年以降では、自動車のゼネラル・モーターズ(GM)やパソコンのヒューレット・パッカード(HP)、通信のAT&Tなどが除外された一方、スポーツ用品のナイキやゴールドマン・サックス、アップルといった銘柄が加わった。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン