戸建て事業でインドネシア進出、穴吹興産

2018/6/20 18:22
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不動産開発の穴吹興産は20日、インドネシアで戸建て住宅事業を始めると発表した。首都ジャカルタの郊外に住宅を建設し、12月から販売を開始する。中間所得層の増加や住宅ローン制度の整備などで需要が見込めると判断した。インドネシアが初の海外進出で、ベトナムなど他の東南アジアの国々でも今後、不動産開発事業を展開する方針だ。

インドネシアのジャティアシでは戸建て住宅の整備が進む

インドネシア・ジャティアシでの戸建て住宅の建設予定地

5月、ジャカルタに現地法人「アナブキ・プロパティ・インドネシア」を設立した。資本金は日本円で約7800万円。70%を穴吹興産が、残りを不動産開発などに携わる現地人がそれぞれ出資した。

戸建て住宅事業の第1弾はジャカルタから車で約1時間かかるジャティアシだ。戸建て分譲用地を約1万平方メートル取得した。ジャティアシは、ジャカルタとつながるモノレールが整備中で、住宅団地としての開発が進んでいるという。

同社はこの分譲用地に平屋60戸を建てる。今秋に着工し、12月から1戸当たり700万~1000万円で販売する予定。中間所得層の手が届く価格帯で需要を取り込む。総事業費は約4億円を計画している。

この平屋60戸の販売完了が見えた段階で、さらに追加で隣接の約4万平方メートルを取得し、平屋を240戸建てる。追加投資額は約16億円を見込んでいる。

同社は子会社のあなぶきホーム(高松市)が香川、岡山の両県で住宅事業を展開している。人口減で住宅需要の伸びは期待しにくく、海外に活路を求めて、初の海外進出を決めた。

東南アジアでは、経済成長に伴い購買力のある消費者が増えている。同社はインドネシアで海外での住宅事業の経験を積み、東南アジアの他の国にも広げていく。あなぶきグループの穴吹ハウジングサービス(高松市)が、ベトナムで不動産管理業を手がけており、足場があるベトナムでの住宅事業を次の進出先として視野に入れている。

穴吹興産の2018年6月期の連結売上高は前期比9%増の880億円を見込む。分譲マンションの販売など不動産関連が主力事業。ホテルや有料老人ホームの運営なども手がけている。

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