リバネス、ガレージからスター誕生

2018/6/21 7:00
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中小・スタートアップ企業支援のリバネス(東京・新宿、丸幸弘社長)は町工場から未来のものづくりスター企業を誕生させる取り組み「スーパーファクトリー」事業を始動した。高い技術力を持つ町工場をアイドルグループのように「ガレージ」の名称でブランド化し、スタートアップのインキュベーション拠点に整備する。「ガレージメンバーの××工場ちゃんは、機械加工のトップアスリート」のように擬人化して訴求力を高めるイメージだ。丸社長は「町工場版のAKB48を作る」とちゃめっ気たっぷりだが、ものづくりの未来を見据えるその目は本気だ。

6月14日の事業説明会の様子。ここから製造業のアイドル誕生を狙う。

東京都墨田区。古い小さな町工場がちらほら立つ住宅街に突然スタイリッシュな3階建てのビルが現れる。スーパーファクトリーのひとつ、板金加工の浜野製作所(東京・墨田)によるインキュベーション施設「ガレージスミダ」だ。自社工場の一角にカフェテリア風の共有スペースやスタートアップが使える4つの個室などが整備された。

同様の施設が4月末に立て続けに設置された。圧力計製造の木幡計器製作所(大阪市)の「ガレージタイショウ」、精密部品加工の成光精密(大阪市)の「ガレージミナト」だ。リバネス自身も墨田区に「センターオブガレージ」を設置、このほど本格稼働した。

ユニークなアイデアや技術を持つものづくりスタートアップだが、試作や量産拠点を探すのに苦労することが多く、ガレージはその受け皿となる。先行したガレージスミダでは風力発電開発のチャレナジー(東京・墨田)や分身ロボットのオリィ研究所(三鷹市)が試作などを重ね、「卒業生」として量産化に動く。

「ガレージ」ブランドは早期に全国10拠点に増やす計画だ。ガレージを持つ町工場は、開発案件の一部工程を周囲の町工場に委託することで、地域全体の町工場の活性化につなげる狙いもある。

6月14日に開催したリバネスが支援するスタートアップ21社による事業説明会。丸社長はここで「工場アイドル化構想」を打ち上げた。「かっこいい町工場を増やしスタートアップが活用する場を作ることで日本のものづくりを変える潮流にしたい」。製造業の「センター」を奪取するような工場が育つか、注目だ。(京塚環)

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