2018年11月19日(月)

どの断層が動いた? 専門家の見解まとまらず

科学&新技術
BP速報
2018/6/20 20:00
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日経クロステック

東西方向に走る有馬―高槻断層帯か、南北方向に走る生駒断層帯や上町断層帯か――。政府の地震調査委員会(委員長:平田直・東京大学地震研究所教授)は、2018年6月18日朝に起こった大阪府北部地震を受けて同日午後に臨時会合を開き、原因や今後の見通しなどを議論した。しかし、地震を引き起こした断層を特定する統一見解はまとまらなかった。

6月18日午前7時58分に発生した地震の震央と周辺の活断層(資料:産業技術総合研究所)

6月18日午前7時58分に発生した地震の震央と周辺の活断層(資料:産業技術総合研究所)

気象庁によると、18日午前7時58分に発生したマグニチュード6.1の地震は深さ13kmを震源とする。地震調査委員会は、東西方向に圧縮軸を持ち、地殻内で発生したと推定。その後の地震活動は5km四方のエリアで続き、エリアの北側では逆断層型、南側では横ずれ断層型の余震などが発生していると分析した。

圧縮力によって引き起こされる逆断層型、横ずれ断層型のイメージ(資料:気象庁)

圧縮力によって引き起こされる逆断層型、横ずれ断層型のイメージ(資料:気象庁)

震度6弱を観測した大阪府枚方市では、40年以上前に完成したとみられる銭湯「平和温泉」の煙突が折れ、がれきや重油が周囲に飛散した。6月18日午後9時ごろ撮影(写真:日経コンストラクション)

震度6弱を観測した大阪府枚方市では、40年以上前に完成したとみられる銭湯「平和温泉」の煙突が折れ、がれきや重油が周囲に飛散した。6月18日午後9時ごろ撮影(写真:日経コンストラクション)

震源域の周辺には、神戸市北区から大阪府高槻市にかけて東西に延びる有馬―高槻断層帯のほか、大阪府内を南北に延びる生駒断層帯や上町断層帯などが存在する。これらの断層帯が地震に関係したとみられるものの、「活断層が多くて密度も高い。どの断層が動いたから地震が起こったとは言えない」と、平田委員長は記者会見で語った。今後の調査観測結果などを踏まえ、さらに検討していく方針だ。

産業技術総合研究所地質調査総合センターによると、今回の震央は有馬―高槻断層帯の東端や生駒断層帯の北端付近にある。上町断層帯からは離れているように見えるが、同断層帯は斜めに沈み込んでいるので、深さ13kmの地下で震源となった可能性は捨てきれない。

(日経 xTECH/日経コンストラクション 瀬川滋)

[日経 xTECH 2018年6月19日掲載]

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