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監督の信念と選手の奮闘 日本、堂々の勝ち点3

2018/6/20 6:30
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後半、勝ち越しゴールが決まり喜ぶ日本イレブン=三村幸作撮影

後半、勝ち越しゴールが決まり喜ぶ日本イレブン=三村幸作撮影

相手に退場者が出るのは4年前のギリシャ戦もそうだった。あの時は0―0の状況。ギリシャは引き分けで御の字と自陣に閉じこもり、かえって攻めづらくなった。

今回はPKによる先制点のおまけつき。日本から無理に攻めなくてもよかった。それがかえって進退を難しくした。かさにかかるべきか、慎重に運ぶべきか。迷いの中でキンテロに同点FKを決められた。

ハーフタイムで西野監督が背中を押した。

「中途半端に攻めるのではなく、勝ちきる積極性をもっと持て」

後半、日本の動きはがぜん良くなった。両SBは高い位置を取り、CBは機を見て中盤にボールを持ち上がる。数の優位を真に有効にするには、相手ゾーンの中に割り込んでマークを引きつける動きは欠かせない。後半はその勇気を各人が示すようになった。

後半、競り合う乾(左)。右は香川=沢井慎也撮影

後半、競り合う乾(左)。右は香川=沢井慎也撮影

ゲームとは本当に紙一重。そう思わせたのが59分に相手のエース、ロドリゲスが登場してからだった。4年前の得点王に一度、決定的なシュートを打たれた。が、守備に手を抜くこの選手のおかげで、4―4―1の堅陣が緩んだのも確か。

ロドリゲスが右にいる間は乾、長友、左に回ると本田、酒井宏が相手のSBを2人がかりで崩せる形になれた。長所と短所は表裏一体というが、11人なら塗り固められるロドリゲスの穴を10人で隠すのは難しかった。

紙一重は日本の側にもあったように思う。強敵ぞろいのH組で生き残るため、試行錯誤の末に西野監督は「中盤での攻防でイニシアチブを取れるキャスティング」で勝負に出た。香川、乾、柴崎という「ボールを個人でもグループでも扱える選手たち」で。ハリルホジッチ前監督ならあり得なかった人選である。

勝負の世界に「もし」は禁句である。が、武闘派好みの前監督の人選だったら、10人に減った相手でも有効な攻めを繰り出せたかどうか……。

浮かれている場合ではないことを一番知っているのは西野監督だろう。「2戦目、3戦目も厳しい相手が待っている」。22年前のアトランタ五輪で2勝しながら決勝トーナメントに進めなかった当事者でもある。

それでも圧倒的な劣勢を予想されたコロンビア戦で勝ち点3。退場者を出したのは向こうの自滅であり、運不運の類いの話ではない。日本は監督の信念と選手の奮闘を実らせて堂々と勝ったのである。今日一日くらいは感激に浸ってもバチは当たらないだろう。

(サランスク=武智幸徳)

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