2019年4月22日(月)

加計氏、首相面会否定に波紋広がる

2018/6/19 22:20
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学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長は19日、岡山市で記者会見し、愛媛県今治市での獣医学部新設に関する安倍晋三首相との面会を重ねて否定した。愛媛県の中村時広知事は会見を「もっと早くやれたのではないか」と批判。県側に誤った情報を与えたと謝罪する一方で具体的な説明はなく、学園関係者からも疑惑払拭に「逆効果」との声が上がるなど波紋が広がっている。

記者会見する加計学園の加計孝太郎理事長(19日午前、岡山市)

一連の問題発覚後初めて会見した加計氏は、獣医学部新設に関し、愛媛県文書に記載された2015年2月の安倍首相との面会について「3年も前のことなので、記憶にもないし、記録にもなかった」と強調。「何十年来の友達」という首相と新設計画の関わりを問われると、「ございません」と繰り返した。

一方、学園が県に誤った情報を伝えたとして「多大な迷惑を掛けた」と謝罪。学園は虚偽報告をしたと認めた事務局長を減給処分とし、加計氏も監督責任を取って給与の一部を自主返納するとした。

加計氏は「事を前に進めるためと報告を受けた」として自らの指示は否定。報告を受けた時期は記憶にないとし、原因については「これから気をつける」と述べるにとどめた。また、会見前に理事会を開いたとし「その中で(事務局長の)処分をし、報告をするということで緊急の記者会見を開いた。けさ決まった」と語った。

加計氏が会見を開いて経緯を説明するよう求めていた中村知事は、19日に愛媛県内で取材に応じ、「民間会社であれば早く対応するのが危機管理上の鉄則。もっと早くやれたのではないか」と対応を批判。「世間に対して納得しうる説明をすることが学園のためになる」と述べた。

学園が運営する岡山理科大の関係者も「面会否定も証拠はなく、どこまで真実を言っているか分からない。説明責任をきちんと果たしているというより、逆効果になっている」と疑問視。別の学園関係者は「面会話を作り上げたなんて誰も信じない。改めて説明する場を設けるべきだ」と指摘した。

愛媛県は今年5月21日、首相が加計氏と面会し、学部新設の説明を受けたとする学園側の報告に基づいた文書を国会に提出。学園側は、面会はなかったとのコメントを発表していた。〔共同〕

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